保護犬ミニチュアダックスフンド「いちご」を迎え入れた体験談|ブリーダー崩壊・トライアル・慣れるまでの2年間

保護犬ミニチュアダックスフンド「いちご」を迎え入れた体験談|ブリーダー崩壊・トライアル・慣れるまでの2年間

 

 


 

 

ミニチュアダックスフンドのいちごを迎え入れて、2年が過ぎました。私はとにかく動物、なかでも愛犬が大好きです。

 

この記事では、長年の夢だった保護犬を迎え入れるまでの経緯と、ブリーダー崩壊で保護された愛犬が慣れるまでの2年間の体験談をリアルにお伝えします。保護犬の迎え入れを検討している方にもぜひ参考にしていただける内容です。

 

 

 

保護犬を迎え入れたいと決めた理由

 

結婚して夫と暮らし始めて1年ほど経ち、思い切って愛犬を飼いたいと打ち明けたところ、話はトントン拍子に進みました。「愛犬ならどんな犬種でも愛せる!」と根拠のない自信がありましたが、一つだけ強い希望がありました。それが保護犬を迎え入れるという事です。

 

高校入学を機に故郷の大分県を離れて寮生活を送っていた頃、ある日突然母親から可愛らしいトイプードルの写真を添えたメッセージが届きました。名前はそら君。知り合いの愛護団体ボランティア経由で譲り受けたとのことでした。

 

実家にはかつてバーニーズマウンテンドッグという超大型犬「ララ」がいましたが、病気で亡くしてしまいました。母は「もうこんな悲しい思いをするなら愛犬は飼わない!」と嘆いていたのに、心配をよそにそら君を溺愛している様子で、まるでそら君から幸せをもらっているようでした。

 

これをきっかけに、恥ずかしながら初めて保護犬という存在を知りました。もし母がそら君を迎え入れなかったら、この子はどうなっていたのだろうと考えるようになり、保護犬についてインターネットで調べるようになりました。当時はまだ高校生で寮生活中でしたが、「いつかその時が来たら、絶対に保護犬を迎え入れよう!」と心に決めたのです。

 


 

いちごが家族になるまで

 

待ち望んでいた保護犬探しでしたが、そう簡単にはいきませんでした。保健所に保護されている愛犬の中には野犬もいますが、ペットとして飼育されていた愛犬や、ブリーダーでの繁殖に使われて引退した愛犬など、人間の都合で保護されることになってしまう愛犬がたくさんいます。そのような愛犬は自治体の保健所に収容されたり、愛護団体に引き取られたりします。

 

ちなみにいちごは愛護団体により保護されていた愛犬でした。犬種のこだわりは特になかったのですが、ミニチュアダックスフンドに決めたのは夫の希望でした。実家で飼育していた経験があるとのことで安心感があり、ダックスフンドを保護している愛護団体にコンタクトを取ることにしました。

 

里親になるまでの流れ

お見合い → 2週間のトライアル → 正式譲渡という流れがあります。
いちごはブリーダー崩壊により繁殖犬を引退したとのこと。年齢は詳しくわからないようでしたが、推定5?6歳と説明されました。

 

トライアルの主な条件

  • 散歩中のリードは必ずダブルリード(万が一に備えて2本つけること)
  • 高齢者・同性カップルは応募不可
  • 愛護団体への近況報告が必須

愛犬を第一に考えてのことだと理解しますが、条件があまりに厳しすぎると飼い手がなかなか見つからない原因にもなるのではと感じました。

 

トライアルが始まると、いちごは部屋の隅で固まったように出てこず、フードも食べないなど、始終何かにおびえている様子でした。きっと子どもをたくさん産まされて、ケージから出してもらうことも、かわいがってもらうこともほとんどなかったのだろうと想像しました。

 

 

いちごが慣れてくれるまでの苦労

 

トライアルを無事に終えて大変なこともありましたが、いちごを迎え入れたいという思いは変わりませんでした。正式に手続きを済ませ、ついに我が家の一員となりました。

 

フードの問題

 

さまざまなフードを試しましたが、どれもなかなか食べてくれませんでした。お湯でふやかして香りを強くしたり、茹でたササミを少量トッピングしたり、できることはすべて試しました。今は全く好き嫌いなく、フードの準備をしているだけで走ってやってきます。当時は私たちのことを信頼できなかったのだと思います。

 

トイレの問題

 

不思議なことに、私たちが夜寝ている間に隠れてお水を飲んだりトイレをするようになりました。翌朝起きるとケージの中は糞尿だらけで、ケージの掃除が1日の始まりでした。

 

人に慣れてもらおうと愛犬好きの友人を招いて遊んでもらいましたが、いちごはまったく興味を示さず陰に隠れているばかりでした。幸い攻撃性がなかったため噛みつくことはありませんでしたが、来てくれた友人も驚いていました。今でもどちらかというと他人や他の愛犬に興味を示さないので、愛犬にも個性があるとつくづく思います。

 

散歩の問題

 

たった20分ほど歩いただけで、肉球に血が滲んでいました。愛護団体のスタッフに連絡したところ、これまで散歩したことがほとんどないから肉球が柔らかいのだろうと言われました。いちごはすでに推定5?6歳。通常であれば日々の生活で肉球は十分に固くなるはずなのに、それさえできない環境にいたのだとわかりました。

 

繁殖犬の現状を知って

お腹のあたりに黒いかさぶたのようなものが残っており、動物病院の獣医師には床ずれのようなものと診断されました。保護犬や繁殖場の現状を知れば知るほど、どんな愛犬も幸せに生活できるような世の中になってほしいと強く思いました。

 


 

 

2年後の今、すっかり甘えん坊に

 

はじめはどうなることかと思ったいちごとの生活も、あっという間に2年が過ぎました。現在推定8歳のいちごは、半分以上をブリーダーのもとで過ごしたことになります。きっと人間のために、たくさん頑張ってきたことでしょう。

 

成犬を迎え入れることの難しさは今でも感じていますが、それ以上に我が家に来てくれて、心を開いてくれて、たくさんの癒しと幸せを与えてくれるいちごには感謝しています。美味しいフードをたくさん食べて、思う存分走り回って、大好きな日向ぼっこをしながら昼寝して、そんなかけがえのない毎日を一緒にのんびり過ごしていきたいと思います。

 

まとめ:保護犬を迎え入れるということ

 

この記事のポイント

  • 保護犬の迎え入れにはお見合い・トライアル・正式譲渡という流れがある
  • 繁殖犬上がりの保護犬は人間や散歩に慣れていないケースが多く、慣れるまで根気が必要
  • フード・トイレ・散歩のいずれも最初は苦労するが、時間をかけると改善する
  • 成犬の保護犬でも十分に心を開いてくれる可能性がある
  • 殺処分される愛犬がいる現実を知ることが、保護犬問題の解決への第一歩

 

保護活動がメディアでも取り上げられるようになりました。考え方は人それぞれですが、助けを必要としている愛犬がいること、殺処分されてしまう愛犬がいることを少しでも多くの方に知っていただくことで、救える命は必ずあると思います。人間にとっても愛犬にとっても、よりよいパートナーで幸せな未来が訪れますように。ご覧いただきありがとうございました。

 


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