日常に起きる犬の怪我
犬の膝蓋骨脱臼
犬の怪我は、些細なことで起きてしまうものだ。
まずは、膝蓋骨脱臼を述べることとしよう。
膝蓋骨脱臼は、犬の怪我において特に小型犬に起きてしまう可能性が多い。
私の愛犬も一度、膝蓋骨脱臼になってしまったことがある。
主な原因は、フローリングで足を滑らせてしまったり、ソファなど高さがある場所へ飛んだり降りたりすることで、足に負担を掛けてしまうからだ。
膝蓋骨脱臼は、グレードで4段階ほどに分かれて獣医から説明を受けるだろう。
グレード1とグレード2は、注意喚起程度だ。
あまり足に負担を掛けないようにと生活指導などを受けるレベルだ。
しかし、グレード3からは要注意とされ、グレード4以降は手術の検討など提案を受ける。
グレード3程度は、あまり犬の様子も痛そうにしているなど目にすることは少ないが、膝を触るとポキッと何かが抜けるような感覚を感じられる。
グレード4になれば、犬も痛そうな姿を目の当たりにする。
酷くなると、足をケンケンとさせながら歩くようになるため、その際は手術を受けることを推奨する。
足をケンケンして歩くことは、他の足に負担を掛けてしまうため、良くない症状だ。
それ以前に、獣医から手術の推奨があればぜひとも真剣に検討する必要があると考える。
手術費は、およそ15万円程度だが、術後の入院も1週間程度必要のため、入院費も掛かる。
費用は、病院によって異なるため信頼のおけるかかりつけへ相談すると良いだろう。
また、保険適用になるため保険に入っておくことは強く推奨する。
膝蓋骨脱臼に対する対策は、非常にシンプルだ。
まずは、ご自身の住まい環境を見直すことだ。
フローリングであれば、カーペットなど犬の爪が引っ掛かり滑りにくい対策を第一にしてあげることだ。
カインズホームなどホームセンターに行けば、様々なマットなど販売しているため一度足を運んでみると良いだろう。
そして、簡単なマッサージを日常で行うことだ。
これは、人間にも同じことが言えるが、身体が柔らかいと怪我もしにくくなる。
犬にも簡単なストレッチや運動があるため、日々のコミュニケーションを兼ねて少しずつ行うと良いだろう。
オススメは、毛布やぬいぐるみなど部屋の中の足場を若干悪くすることだ。
足場が悪いと足腰を鍛えられるそうだ。
日々の食事においては、グルコサミンをオススメする。
ペットショップにも置いてあると思うが、病院に行けば必ず販売している。
匂いは、プロテインのような香りがするため人間にも親しみやすい。
グルコサミンは、とても硬いため、歯が弱い子には小さくしたり粉末にして日々のご飯に混ぜてあげると食べやすいだろう。
こちらも保険適用で購入できるため、とても良心的だ。
犬の怪我には、他にも存在する。
犬の眼球の傷
眼球に傷ができてしまうことだ。
これは、ほんの些細なことで起きてしまう犬の怪我だ。
例えば、毛布の中に入って寝る犬は少なくないだろ。
毛布に入った際に、その繊維が眼球に当たるとちょっとしたことであっても傷ついてしまう可能性がある。
また、2匹いた場合に片方がぬいぐるみを振り回していた場合、それがもう片方の犬の目に当たることも可能性は低いが起きてしまうことがある。
人間から見ると外傷は、直接見ることが出来ないが、そうなった場合は犬が合図を送ってくれる。
その合図は、目を開けづらそうにしている様子だ。
片目を閉じて開けづらそうにしている場合は、すぐに病院で診てもらうべきだろう。
診察は、特殊な液体を眼球に垂らし、レントゲンでどこに傷があるのか確認をする。
処方は、1週間程度の使用で目薬を処方され、軽傷なら自然と傷が治っていく自然治癒療法だろう。
目は、人間も同じだが下手をすれば失明になりかねないため、すぐに適切な処置をすることを推奨する。
犬の足の火傷
犬の怪我は、散歩においても注意しなければならないことがある。
それが起こる時期は、特に強い日差しがある夏場だ。
どんな症状かというと、足の肉球の火傷による皮むけなどである。
これは、犬も痛そうにして足を引きずるだろう。
特に夏場の散歩は、アスファルトが太陽光で熱されるため、人間は靴を履いているので想像しにくいだろうが、犬にとっては地獄だ。
屋外プールで、歩いている際に地面が熱いと感じたことはないだろうか。
マンホールの上などは、卵焼きが焼けるほどの熱さだ。
これらを想像すれば、お分かりになるだろう。
日々の散歩は、犬にとってもとても楽しみな生活の一部だろう。
大切な家族を全力で楽しんでもらうために、ちょっとした気遣いをしてあげることが大切だ。
靴を履かしてあげたり、靴下などもペットショップには沢山販売している。
そういった準備も日差しが強くなり始める頃には考えていくべきだ。
犬の怪我まとめ
今回は、3つ
(膝蓋骨脱臼・目の傷・足の火傷)
の犬の怪我を紹介した。
何度も述べるが、これらは本当に些細なことで起きてしまう症状だ。
人間にとっては、たいしたことがないと思っていても、犬にとっては下手をすれば生死に関わってしまう大きな出来事だ。
犬が生活の中で、何か悪さをした時、しつけの一環で叩いてしまう方もいるだろうが、人間の力は動物にとってはとても凶器となってしまうことを忘れないで欲しい。
このご時世、家族円満に過ごすこともできている犬は当然いるが、飼育放棄されている子もかなり多くいる。
人間の無責任な言動や行為が、犬にとっての大切な人生が悲しい人生となってしまう。
人間の愛情が必要であるということだ。
それを忘れてはいけない。
一方で、犬の飼育に不慣れな方もいるだろう。
初めて大切な家族を迎えた方は、ちょっとしたことがとても不安に感じてしまうことは少なくない。
私も同じ経験をした。
そういう方は、わが子を育てるように目を離さないでいただきたい。
犬はあらゆるサインを飼い主に送る。
- 嬉しいとき
- 悲しいとき
- 気持ち悪いとき
- 痛いとき
最初は、人間とは違い鳴きはするが泣くことは分からない。
その子によっての合図というものが存在する。
それを見逃さないためにも、我が子をひたすら観察して、その子の生活パターンを知ってあげる必要がある。
寝るタイミング、トイレをするタイミング、仕草一つ生活において分かってくるだろう。
万が一、何か起きてしまった場合は、かかりつけの獣医に直ぐ連絡をし、適切な処置を受けるべきだ。
自己判断はせず、我が子を大切に守っていただきたい。
あとは、上記で同じことを述べたが、ペット保険に加入することを推奨する。
近年、普及してきたため大手銀行などでも取り扱うようになってきている。
怪我だけでなく、病気や生まれたばかりの子に対する生命のリスクは多く存在するため、家庭の負担が掛からないためにも飼い始める際は、加入するべきだと私は活用して強く感じた。
犬も人間も同じだということ。
痛いものは痛い。
怪我のリスクは、あらゆるところで存在してしまう。
事故にあってしまう子もいるだろうし、ちょっとぶつかっただけで骨折してしまう可能性もあるということだ。
最後に、我が子は家族として大切に守るべきである。
何度も重複するが、犬の怪我は飼い主のちょっとした気遣いひとつで運命を大きく変えることは間違いない。
日々のコミュニケーション、体重管理による身体のバランス、散歩などの運動は、飼い主も犬も生きていくうえで大切な日課だということは忘れないで欲しい。
この世に生きている全ての動物の楽しい人生が、怪我により悲しいものになってしまう事がないよう私は強く願っている。
ご購読ありがとうございました。
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