犬の認知症と老犬介護|シニア犬の変化・寝たきりの介護方法・飼い主の心得を体験談で解説
可愛い愛犬には少しでも長生きしてほしい??誰もが同じ気持ちを持っているでしょう。動物医療の発達やフードの品質向上により犬の平均寿命は延びており、それに伴って「老犬介護」という言葉を耳にする機会も増えました。今回は筆者が経験した老犬介護の体験を振り返りながら、犬にとっての「楽しい老後」について考えていきます。

シニア犬の年齢と老化のサイン
元気に散歩しているのにもう10歳!と驚いた経験はないでしょうか。外から見て元気そうな愛犬でも、一緒に生活している家族は年齢を感じていることがよくあります。最近寝てばかりだな、散歩が面倒くさそうだな、毛や目が白っぽくなってきた??そんな変化がシニア犬のサインです。
シニア犬の目安と老化を感じる平均年齢
- シニア犬の年齢:小型犬で7歳を超えるとシニア犬と呼ばれます
- 老化を実感する年齢:あるアンケートによると飼い主が愛犬の衰えを感じる平均年齢は10歳ごろとされています
運動機能の低下だけでなく、人間でいう「認知症」になる愛犬もいます。今から犬の老化と老犬介護について知識を蓄え、シニア犬になっても安心して生活できる環境づくりをしておくことをおすすめします。
犬の認知症:症状と進行を遅らせる方法
私が飼っていた愛犬(元保護犬)は16歳で旅立ちました。老犬介護をした期間は約3か月で、これはとても短い方だったと思います。愛犬の様子の変化が気になり始めたのは15歳を過ぎたころでした。ボーっとしていたり、トイレの失敗が増えたり、以前はとても怖がっていた花火や雷の音が平気になったり、壁に向かってずっと歩き続けることも。獣医師に相談したところ「犬の認知症」との診断でした。
犬の認知症の主な症状
- ボーっとしている時間が増える
- トイレの失敗が増える
- 以前怖がっていた音(花火・雷など)が平気になる
- 壁や障害物に向かって歩き続ける
- 名前を呼んでも反応が薄くなる
認知症の進行を遅らせるためにできること
残念ながら認知症を改善する薬はまだありません。生活環境に刺激を与えること(散歩コースを変えるなど)・生活上の不安やストレスを取り除くこと・進行を遅らせることを目的としたサプリメントを与えることで予防介護をします。
スピードは遅くなっても歩けるうちは、気が向くままいろいろな道を散歩させてあげましょう。外界の刺激は認知症の進行を遅らせることにも効果があります。

寝たきりになった時の介護と環境整備
年齢を重ねて最初に機能が低下し始めるのは足腰、特に後ろ足と言われています。後ろ足の機能を失うと寝たきりになり、本格的な老犬介護生活が始まります。
寝たきり介護の住環境整備ポイント
- 適切な室温を保つ
- 床ずれ防止マットを敷く
- 水とフードを近くに置き、サークルで安全な環境を確保する
- 自分で寝返りを打てなくなったら、飼い主が定期的に姿勢を変えてあげる
- 散歩とフードの時間は規則正しく、声をかけながら行う
- 自分で歩けない場合はペットバギーに乗せて外に連れ出す
食事もトイレも、すべて飼い主の世話がないとできなくなります。時間の感覚がなくなり夜に吠えたり鳴いてしまうこともあるため、精神的にも体力的にも負担が生じることがあります。老犬介護グッズも多く販売されているため活用しましょう。
老犬介護の心得:抱えすぎないことが大切
甘えん坊でやんちゃだった愛犬が寝たきりになる日は突然やってきます。老犬介護が必要になった時、精一杯できることをしてあげたいと思う飼い主がほとんどでしょう。しかし老犬介護で最も大切なことが一つあります。それは、
「自分や家族だけで抱えすぎないこと」です。
栄養の管理・運動・住環境の整え方・介護をする飼い主のケアなど、困ったことは獣医師に相談しましょう。また犬のデイサービスや介護ヘルパーなど、実際に手伝ってくれるサービスも少しずつ増えています。愛犬はあなたの笑顔が一番好きです。助け合いながらできるだけ穏やかな日々を送ることが、愛犬にとっての幸せにもつながります。
私が経験した3か月の老犬介護は、長いようであっという間でした。毎朝まずすることは愛犬が呼吸しているかどうかの確認でした。大変でつらい時間でもありましたが、老犬介護の期間はただ世話をする時間ではなく、家族と愛犬がこれまで以上に向き合い、これまでの生活を振り返りながら明日を見つめる、とても大切な時間でした。
まとめ:老犬介護に備えて今からできること
この記事のポイント
- 小型犬は7歳からシニア犬。老化を実感するのは平均10歳ごろ
- 犬の認知症の症状はトイレの失敗・ボーっとする・壁に向かって歩くなど。改善薬はなく進行を遅らせる予防介護が中心
- 散歩コースを変える・サプリメントで認知症の進行を遅らせることができる
- 寝たきりになったら床ずれ防止マット・室温管理・定期的な寝返り介助・規則正しい食事と散歩が基本
- 一人で抱え込まない。獣医師への相談・介護サービスの活用が飼い主自身を守る
- 老犬介護の時間は愛犬とのかけがえのない向き合いの時間でもある
まだまだと思っていると突然訪れる老犬介護。今からできる予防介護を始め、心の準備もしておきましょう。愛犬との幸せな生活が1日でも長く続くことを願っています。ご覧いただきありがとうございました。