先住犬のパピヨン男の子2匹とトイプードルの女の子の出会い、そして先住犬の2匹との寂しいお別れ

先住犬のパピヨン男の子2匹とトイプードルの女の子の出会い、そして先住犬の2匹との寂しいお別れ


 

先住犬とりんの出会い…そして別れ

 

別れは必ずきます、誰もが経験する辛い場面です。
でも避けて通れない道だからこそ、飼っている間は愛情をかけて楽しく生活して行きたいものですよね。

 

先住犬の紹介

 

では最初に、我が家の愛犬たちをご紹介しますね。
パピヨンのオス2匹が先住犬です。

 

名前は、

 

「りゅう」

 

 

「シルフィー」

 

この2匹は親子です。
親子といってもまるで性格は違います。

 

 

まず親の

 

「りゅう」

 

の性格はめちゃめちゃ優しい、ただ、

 

「ガラスのハート」

 

くらい打たれ弱い一面もあります。

 

「りゅう」

 

は、我が家に来てから一度も階段を登り降りできずに終わりました。

 

足が短いわけではありませんよ、階段の前に立ち、足をバタバタ助走つけて、いざ登ろうとするのですが、結果は私が抱いて2階に登るのが定番になっていました。
なぜかりゅうだけが階段を登れませんでした。

 

そして厄介なことに、りゅうたちの遊び場を2階に造ってしまったため、毎回、私かとうちゃんが抱っこして連れて行く手間が増えました。
めちゃくちゃ失敗です。

 

「りゅうのために1階の奥の部屋に遊び場を造るか?」

 

と、とうちゃんの声かけで1階の仏間がりゅうとシルフィーの遊び場になりました。
2匹とも喜びいっぱい、いつも元気に遊んでくれました。

 

多分、その頃から我が家は、犬中心の生活になっていたんだと思いますね。
次に息子

 

「シルフィー」

 

の性格は気難しい一匹狼タイプのオスです。
親子なのによくもまあ、ここまで違うものだと思いました。

 

そんな性格の持ち主であるシルフィーは、一度迷子になり、1週間経っても家に帰ってこなかったエピソードの持ち主です。
それまでも何度か脱走してはいたのですが、必ず日が暮れる頃には帰って来ていたので、その時もさほど気には留めていませんでした。

 

その日私たちが畑で作業している時、りゅうとシルフィーも畑で過ごしていました。
りゅうは臆病なので絶対に私たちの顔が見える、声が聞こえる範囲だけでまったりと過ごしますがシルフィーは違います。

 

一匹狼タイプの男、行動範囲も広く一旦外に出すと自分が納得するまで呼んでも帰っては来ません。
でも犬は帰巣本能を持っています。

 

そうです帰巣本能を持っていたはずなのですが夕方になっても帰ってこないシルフィー、私もとうちゃんも隣のおばあちゃんもみんなで捜索。
それでも見つからず、そんなこんなで1週間が経過したその時、ついにシルフィーご帰還、私たちに元通りの日常生活が戻ってきました。

 

もう1匹の受け入れ準備開始

 

そんな我が家についにトイプードルのメスが来ました。
でも飼おうと思ったきっかけが何かが思い出せないのですが。

 

「りん」

 

と名付けた名づけ親は、とうちゃんです。
りんは6人兄弟です、毛の色がみんな濃いブラウン系の子たちだったのですが、その中でりんだけが薄いベージュ系で私の一目惚れでした。

 

とりあえず、我が家に迎え入れる子は決まりました。
次は自宅の受け入れ準備です。

 

  1. りん用のハウス
  2. ミルクや乳幼児用食品の用意
  3. おもちゃ

 

りゅうもシルフィーも何かを感じているようでした。
りゅうはずっと私のそばを離れず、りんのために用意したハウスの居心地を一番に体験したのも理由でした。

 

「これいいよ、広くていいね!このクッションもいいね」

 

なんて声が聞こえてきそうなぐらい、りゅうはこのハウスを気に入ってくれました。
(でもこれりゅうのハウスじゃ無いんだけど)

 

シルフィーが生まれてから6年ぶりの子犬の受け入れ、とうちゃんと

 

「前はこんな感じだったよね?」

 

と話をしながら、受け入れ準備を続けました。

 


 

ついに来ましたトイプードルのりんさん

 

そして来ました、

 

「かわいい、小さい、かわいい」

 

何回この言葉を繰り返したことでしょう。
そして初めて見るりんにりゅうもシルフィーも興味津々、おしりをクンクン、顔をクンクン、手でツンツン、手厚い歓迎会が始まりました。

 

それから我が家は毎日が運動会でした。
来たばかりのりんはまだ生後60日を過ぎたばかりの怪獣です。

 

自由奔放に動き回り、そこらじゅうにあるものを口に入れ、ついにはりゅうの耳に噛みつき、シルフィーのおもちゃを奪い取り、最後はテーブルの上に置いていた、とうちゃんの

 

「入れ歯」

 

をカミカミ。

 

見事にとうちゃんの入れ歯はガタガタに欠け、入れ歯が治るまで、とうちゃんは物が食べられない日々が何日か続きました。
こんなエピソードがたくさんあります。

 

ただりんも大きくなるにつれ、

 

「やって良いこと」

 

 

「やって悪いこと」

 

の区別がつくようにもなりましたが、やはり何をやっても怒らないりゅうにだけは、いつもちょっかいをだしていました。
この時シルフィーはりんが嫌いになっていたのでしょうか、近づくと

 

「威嚇攻撃」

 

をするようになっていました。

 

 

先住犬との別れ

 

りんが成長するということは、りゅうもシルフィーも成長するんですよね、当たり前ですが。
りゅうは10歳を過ぎたあたりから白目が濁り始め、奥歯が抜けていき始めました。

 

そして歩くたびにおもらしをするようになったためおむつ生活。
だんだん目が見えなくなり、耳しか聞こえなくなったため、急に触るといつも

 

「ビクッ!」

 

と体をこわばらせるようになりました。

 

「りゅうオムツ変えよう」

 

と声かけすると、りんがいつもりゅうの体にピタッとくっつき、それがおむつ替えの合図になり、とても助かりました。

 

りゅうとの別れの日

 

そんな中、りゅうとの別れの日が来ました。
いつもと同じように

 

「りゅう、シルフィーおやすみ」

 

と言ってから、私たちは眠りにつきました。
朝方りんがいつもより甲高い声で吼え始め、私を起こしました。

 

まさか、りゅうの最期を教えに来てくれていたのに…
私たちはりゅうの最後の別れに間に合いませんでした。

 

最後を看取ってくれたのは、、りんとシルフィーでした。

 


 

別れがあるからこそ今を大事に

 

りゅうが亡くなった後、シルフィーも3ヶ月後に逝きました。
りゅう15歳、シルフィー13歳共に老衰でした。

 

命がある者との別れは必ずきます。
シルフィーは私達がお昼ご飯を食べている時、深呼吸を3回した後、静かに息を引き取りました。

 

何年一緒に暮らしても、シルフィーは私達とは距離を縮めてくれませんでした。
でも可愛い我が子でした。

 

愛犬との別れ最後に

 

我が家にりゅうとシルフィーのオス2匹の時は、オスを飼う苦労があり、そんな中メスを迎え入れるとまた違った苦労もあります。
しかも3匹とも性格がまるで違い、個性的でとても楽しい時間を過ごすことができました。

 

犬の寿命は10〜15年と言われています。
パピヨンは性格的に賢く頭のいい犬のため、いいことも悪いことも知識として吸収するらしいのですが、りゅうは階段の登り降りができず、シルフィーは

 

「お手」

 

 

「お座り」

 

も何もできませんでした。
本当に賢いのかな?

 

と思うくらいですが…
トイプードルは明るく温厚で活動的、フレンドリーな性格のため誰とでも仲良くできるそうです。

 

また頭がよくしつけのしやすい犬だそうですが、我が家のりんは今でも

 

「お手」

 

 

「お座り」

 

も何もできませんが、不思議なことに車の窓は一発で開けることができたり、好奇心旺盛なため自分がやりたいと思ったものは見たらすぐ覚える特技がありました。
犬も家族の一員です。

 

我が家では2〜3年前まではりんの子供が欲しいと思っていましたが、

 

「私たちがその子供の最後までを考えた時、りんの子供までは看取ることが無理だよね、やっぱり最後まで面倒を見るのが当たり前だからやめよう」

 

だから我が家はりんが最後の家族です。
生き物を飼う方は最後まで責任を持って飼ってください、それが生き物を飼う方の役割だと思います。

 

りんこれからも楽しく行こうね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 


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