我が家の愛犬ラブラドールレトリーバーの泳ぎの練習
泳ぎの練習
皆さんの愛犬は水に対してどのような反応を示しますか?
多くのワンちゃんは水に濡れることを嫌がるのではないでしょうか。
ラブラドールレトリーバーやゴールデンレトリーバーという犬種はもともと水に強く、泳ぐことを得意とする犬です。
“以下ウィキペディアより引用“
(ラブラドールレトリーバーの特徴として、本来の使役用途である網にかかった魚の回収に適した、水かきのついた足があげられる。
カナダ、イギリスで登録頭数第1位で、アメリカでも1991年以来、2020年現在もなお登録頭数第1位の人気犬種である。
また、洞察力、作業力に優れ、オーストラリア、カナダ、イギリス、アメリカなど世界各国で、身体障害者補助犬、警察犬など様々な用途に最適な犬種として使役されている。
ラブラドールレトリーバーは活発で泳ぐことを好み、幼児から高齢者までよき遊び相手であるとともに保護者の役割も果たす犬種である。)
ウチの「シロ」もラブラドールというだけあって泳ぐことが大好きです。
しかしながら、最初から優雅に泳ぐことができたわけではありません。
現在に至るまでに数々の障壁があり、それを乗り越えて泳ぎが得意になったのです。
まずは私がやってみたことと、失敗などを書いていきます。
○シロの実例(やってみてダメだった例も含みます。)
・水に慣れさせるために
シロと一緒に遊泳することを夢見ていた私は、仔犬のうちから水に慣れさせることにしました。
当然シャワーをするときは足元からかけてやり、温度はぬるいと感じるくらいを心をがけます。
これでいいのか?
と思いながらお湯をかけて行きますが、シロは震えている。
このまま続けていいのかわからなくなってくる。
ここでの失敗はシャワーの勢いでした。
シャーという音に怖がっていたことに気づかずやっちゃってました。
もう一つの私の失敗は浴槽に入れたこと。
シャワーに慣れてきた頃に、足先だけならいいだろうと思い、浴槽にうっすらと湯をためてそこに入れていました。
これはNGでした。
怖くて必死で浴槽から出ようとしていました。
お風呂ではなかなか難しいと感じたので、庭で水に慣れさせることに。
暑い夏の庭でシャワーを出してやると興味を持って近づいてきます。
反応はまずまず。
足にかけてやると後退りするが、また近づいてくる。
お風呂がダメだったので広いスペースで少しずつ水に触れさせましたが、これがとても良かったです。
何日か続けてやるとかなり水に慣れてきます。
・初めて川にチャレンジ
ある程度水に慣れたと判断し、初めて川に連れて行きました。
流れがほとんど無い水が溜まっている場所が狙い目。
まずは浅瀬で遊ぶため水辺まで行きましたが、直前で止まってしまう。
あれ。
まだダメ?
引っ張ってはいけないと知りながら、なぜか引っ張ってしまう。
シロはその場で踏ん張って水に入ろうとしない。
思うようにいかない瞬間である。
おやつで誘導してみても、つま先が濡れる程度。
次は大好きなおもちゃを投げてみる。
じーっと見つめるだけ。
せっかく訓練したのに悔しい。
しかし、かわいそうになってきたのでこの日は別の遊びに切り替えて帰りました。
ワンちゃんに楽しんでもらうためにやっているはずなのに、嫌がってしまっていては本末転倒ですからね。
・犬友に相談
川に連れて行ったが遊ばなかったことを相談すると
「泳ぐことが楽しいと思わせないといけない」
とご指摘いただきました。
他のワンちゃんが水で遊んでいることを見だけでも効果的みたいです。
ということで、川遊びをレクチャーしていただくことに。
・お友達の泳ぐ姿を見る
水遊びの楽しさ教えるためにお友達と川まで遊びにきました。
お友達のワンちゃんは到着すると一目散に川へ走っていきます。
シロはお友達を追いかけて川の方へ。
お友達が川に飛び込み、シロもそれに続く。
と思いきや水辺で急ブレーキ。
お友達が楽しそうに泳いでいるところをじーっと眺めている。
自分も入ってみようかなと言わんばかりに、水際で足先をチョンチョンしている。
なかなか入る勇気が出ないが、確実に興味を持ったので、他の子が泳ぐ姿を見せるということは非常に効果的でした。
・飼い主も一緒に入ってみる
泳ぎに対してかなり興味がありそうだと判断したら、あとはその気持ちを後押ししてあげることを意識しました。
私の場合は抱っこして一緒に水に浸かり、下からお腹を支えてあげました。
シロはジタバタ手を動かす。
水しぶきをあげながらなんとも不細工な泳ぎ方ですが、一応犬かきをしている。
笑ってしまうほど不器用。
水しぶきがだんだん少なくなり、スマートな泳ぎ方に変化。
お友達わんちゃんの泳ぎ方を見ているからなのか、本能なのかはわかりませんが少しずつフォームが修正されていく。
顔は緊張した様子で、一生懸命泳いでいるが何だか楽しそうに見える。
一旦岸に戻ろうと誘導してあげた。
ブルブルブル。
水を払う。
ここでよくできたねと褒めてあげた。
すると次は自ら水に入っていく。
あれ。
ハマっちゃった?
これがシロが泳げるようになった瞬間です。
私の経験や教えてもらったことのまとめ
●まずは水が怖いかを見極める
いきなり川や海に連れていくのではなく、まずは飼い主さんが愛犬のことをしっかりと熟知しましょう。
シャワーの時や、お散歩時の水溜りを通る時などに明らかに嫌がるようであればまだ水に慣れていないかもしれません。
庭やベランダで足先を水につけるところからスタートすることをオススメします。
●シャワー
私の最初の失敗は、シャワーの音に気をつけなかったことです。
耳の良いワンちゃんは勢いの強いシャワー音を怖がるケースが多いです。
最初はちょろちょろ出す程度で、足元からスタートしましょう。
決して顔やボディから濡らすということがないように。
温度はぬるいと感じるくらいが丁度いいです。
●浴槽やビニールプール
私は
「胴体につかなければ怖くないだろう」
と浴槽内に少しだけ湯をためて入れてしまったことがありましたが、これも初めての子にとっては恐怖であることを知っておきましょう。
●お庭でのシャワーがおすすめ
閉鎖的なところで水をかけられると恐怖を感じやすいので、庭やベランダでシャワーを使って遊ぶというのはおすすめです。
シロの場合はお風呂で水を浴びると震えていましたが、お外でのシャワーには興味を持って近づいてきました。
暑い夏であれば、水がひんやりしていて気持ちいいと思わせることができるかもしれません。
水が苦手な子を慣れさせるにはかなりの時間と労力がかかると思っておいてください。
焦らず、じっくりと慣れていくことが重要です。
大変ですが、愛犬と一緒に海水浴ができるようになると最高の気分ですよ。
●慣れてきたら
ちょっとずつ慣れてきて、足が水に浸かっていても平気になったところで準備はバッチリです。
プール、海、川へ出向いて遊んでみましょう。
私は川に行きましたが、監視がしやすいという理由でプールがおすすめ。
●泳いでいる姿を見せる
ラブラドールやゴールデンリトリバーは元々お泳ぎが得意な犬種であり、DNAに組み込まれています。
本能を呼び起こすために、お友達が泳ぐ姿を見るというのは非常に効果的です。
●飼い主さんと一緒に
初めて泳ぐ子はやはり不安を感じるので、飼い主さんも一緒に水に入ってあげると安心できます。
下からお腹を支えてあげてもいいかもしれません。
また、救命胴衣をつけてあげて犬かきを教えるというのも効果的です。?
●注意点
耳のケアや水中毒、低体温症にはご注意を。
自ら上がったらタオルでしっかりと拭いてあげて、耳もチェックしてあげてください。
短時間で水をたくさん摂取するとナトリウム濃度が下がるなど、イオンバランスが崩れて危険です。
川の水を飲みすぎていると判断した際は、休ませてあげるなど飼い主さんがコントロールしてあげてください。
犬でも溺れてしまうことがあるので、必ず救命胴衣などをつけてくださいね。
動きにくくて嫌がるということであれば、10mくらいのリードが売ってたりしますのでそれでもOKです。
大切な愛犬に何かあってからでは遅いので、飼い主さんが危機管理すべし。
・最後に
もともと水嫌いを克服して、泳ぎを教えることはかなり労力がかかります。
しかしながら、泳ぎを覚えると本当に楽しそうに遊びまわりますし、その姿を見られることは飼い主としてとても喜ばしいことです。
また水泳にはワンちゃんのストレス発散、運動不足解消、関節に負担がかかりにくく足腰を鍛えられる、ダイエットなど様々なメリットがあります。
最初は大変ですが、ワンちゃんに新しい世界を見せてあげられるようぜひ頑張ってみてください。
ご購読ありがとうございました。
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