大型犬と小型犬の違いを7つの視点で比較|サイズ・運動量・費用・移動・手入れ・寿命・老後のお世話
犬には超大型犬から超小型犬まで様々なサイズの犬種が存在します。「小さくて可愛いから」「大きくて頼りになるから」などサイズだけで決めてしまうと後悔することがあります。犬は大きさによって飼い方が大きく変わるからです。今回はその中でも人気の高い小型犬と大型犬の飼い方の違いについてお話します。

@ サイズの違い
比較して一番わかりやすい違いはもちろん大きさです。大きさによって生じる問題として第一に挙げられるのが飼育スペースです。
特に最近は室内で飼う方が増えており、スペースを気にしなくてよい小型犬を魅力的に感じる方は多いでしょう。しかし小型犬はサイズが小さい分、部屋にあるものが全て障害物になり得ます。小型犬の目線に立って部屋に危険なものがないかチェックが必要です。
大型犬は体が大きい分、存在感があり安心感を与えてくれます。しかし体が大きい分スペースが必要なため、狭い空間での飼育には向いていません。散歩でストレスを解消できる場合もありますが、窮屈な環境にストレスを感じてしまうこともあります。
A 運動量
小型犬と大型犬の大きな違いのひとつです。散歩は犬にとって最も重要なことのひとつと言っても過言ではありません。
小型犬の運動量
大抵の小型犬は多量の運動を必要としません。日常の刺激として散歩は必須ですが、1回約20分程度で満足する子が多いです。散歩より飼い主と室内や庭でボール遊びをする方が好きな子もいます。
大型犬の運動量
大型犬は大きければ大きいほど筋肉量が多く、運動量も多く必要です。1日2回・各1時間以上の散歩が目安です。シェパードやシベリアンハスキーなど頭の良い犬種は、単純な散歩だけでは満足できないため、知育玩具やドッグランでのフリスビー・ボール遊びなども必要になります。
大型犬を迎え入れる前に、それだけの運動をさせてあげられる場所と時間があるかどうかをよく考えましょう。愛犬と一緒に思いきり運動したい・アウトドアを楽しみたいという方には大型犬がおすすめです。
B 食費・医療費などの費用
飼う際にかかる費用も大きさによって大きく異なります。まず食事量ですが、小型犬は食べる量が少なく、大型犬は食べる量が多い分フード代も高くなります。小型犬用フードは猫用フードとほぼ同じサイズで、月々の食費も大きく変わります。
サイズによって変わる主な費用
- フード代:体の大きさに比例して増加する
- 医療費:ワクチン・事故による手術・去勢など、必要な薬の量や治療範囲がサイズによって変わるため費用が異なる
- 用品類:おやつ・ケージ・首輪などもサイズによって価格が異なる
自分の経済状況できちんと安心して愛犬を養えるかどうか、それが愛犬と自分の幸せにつながります。

C 移動手段
愛犬と一緒にお出かけしたい・遠出をしたいと思ったとき、移動手段もサイズによって変わります。電車や新幹線での移動は、結論から言うと小型犬はOK・大型犬はNGです。
電車・新幹線のルール
- 小型犬:ケージ込みで10kgまで(鉄道会社によって規定が異なる)。体が全て入るケージであることなどマナーを守れば手回り品として乗車可能
- 大型犬:盲導犬・介助犬など重要な役割を持つ犬以外は乗車不可。お出かけはもちろん、近くに動物病院がない・体が不自由になってしまった場合などのためにも、車は大型犬の必需品です
D 毛のお手入れ
犬は犬種によって長毛種と短毛種に分かれます。どちらも毎日のブラッシングなどお手入れは衛生的にとても大切です。長毛種・短毛種どちらにも犬種によって「毛が抜けにくい子」と「毛がよく抜ける子」がいます。
「毛が抜けにくい子」はトリミングが必要です。毛が抜けないままにしておくと伸び続けたり毛玉になり、最悪の場合皮膚トラブルの原因になります。小型犬で最も人気のあるトイプードルは毎月のトリミングが必要です。
小型犬特有のお手入れ:肛門腺絞り
肛門付近の肛門腺には、マーキングの際のにおいの元となる分泌液が溜まります。通常は排泄時に一緒に排出されますが、自力で排出できない子が小型犬には多く、放置すると肛門腺の炎症を起こすことがあります。トリミング時にサロンで行ってもらうか、自身でのお世話が必要です。
大型犬のお手入れ
大型犬でトリミングをしている飼い主は少なく、毎日のブラッシングで十分な場合が多いです。肛門腺も排泄時に自力で排出できる子が多い傾向があります。ただし換毛期は体が大きい分抜け毛の量も多いため注意が必要です。
E 寿命
小型犬の平均寿命は12?15年、大型犬の平均寿命は10?13年ほどと言われています。大型犬は体が大きければ大きいほど短命の傾向があります。原因としては大型犬の方が成長速度が速く、体のサイズの割に臓器が小さいため老化スピードが速いとされているためです。セントバーナードほどの超大型犬になると、8歳以降の時間は特に貴重だと言われています。
F 老後のお世話
老後のお世話については、愛犬を迎え入れる際にまず一番に考えてほしいことです。今から迎え入れる愛犬が老犬になる時に自分は何歳になっているか、その時に満足なお世話ができるかどうかをあらかじめ考えておくことがとても重要です。
老犬になり足が不自由になってしまうと、大型犬を持ち上げたり移動させることは簡単ではありません。女性や高齢の方では難しい場合もあります。その点小型犬は女性でも抱き上げられるため、移動や散歩の対応がしやすいです。この点は大型犬を飼う際の最大のデメリット、小型犬を飼う際の大きなメリットと言えます。
まとめ:小型犬・大型犬それぞれの良さと向き合い方
この記事のポイント
- サイズ:小型犬は障害物に注意。大型犬は広いスペースが必要
- 運動量:小型犬は1回20分程度。大型犬は1日2回・各1時間以上が目安
- 費用:フード・医療費・用品類すべてサイズによって大きく異なる
- 移動:電車・新幹線は小型犬のみOK(10kgまで)。大型犬には自動車が必須
- 手入れ:小型犬はトリミング・肛門腺絞りが必要な場合が多い。大型犬は換毛期の抜け毛量が多い
- 寿命:小型犬12?15年、大型犬10?13年が目安。大型犬ほど短命の傾向がある
- 老後:大型犬の介護は体力的に大変。迎え入れる前によく考えることが大切
小型犬も大型犬も大きな違いはありますが、どちらも違った良さがあり、どちらも最高の家族になってくれます。大切なのは迎え入れたい愛犬に適した環境と心構えが整っているかどうかです。全ての準備が整って愛犬を家族に迎えたいと思った時、素敵な出会いがあるかもしれません。ご覧いただきありがとうございました。