愛犬の行動から気持ちを読み取ろう!〜犬のボディランゲージ〜

愛犬の行動から気持ちを読み取ろう!〜犬のボディランゲージ〜


 

今この子は何を言っているのかな?

 

ワンワン泣いているとき、物欲しげにこちらを見ているとき、後ろ姿でなにかを訴えかけているとき。

 

「この子は今何を思っているんだろうか。」

 

と、ワンちゃんに限らず動物と過ごしたことがある人たちは思ったことがあるのではないでしょうか。

 

ワンちゃんと話はできなくとも、あなたの愛犬の気持ちを理解できる方法があります!

 

それは、ワンちゃんの耳・目・鼻・尾などの部分的な点、また姿勢などからワンちゃんの気持ちを汲み取るのです。

 

分かりやすい例で言えば、ワンちゃんが尻尾を振っているときは喜んでいる、といった形です。

 

(後述しますが、尻尾を振っているときは喜んでいるとは限りません...)

 

今回は基本的なワンちゃんたちのボディランゲージの実例について記載していきます。

 

 

1.目を見開いて一点を見ている。

 

まずは普段よりも目を大きく開け、一点をジーッと見つめているような仕草をしている時は、ワンちゃんが何かに対して注目している状態です。

 

この時のワンちゃんの心理状態はポジティブな時とネガティブな時があるため、その時の周囲の様子や状態などをしっかり把握して見極める必要があります。

 

注目している対象として挙げられる代表的な例として、まずはポジティブな時について実例を挙げてみます。

 

例えば、おやつやおもちゃを飼い主が持っている時です。

 

「そのおもちゃで遊んでくれるの?」

 

や、

 

「そのおやつくれるの?」

 

の期待をしている状態です。

 

一方でネガティブな状態として感がられるシチュエーションにはどのようなものがあるでしょうか。

 

例えば、友人や一緒に住んでいない知らない人が家にやってきた時や、初めて訪れた場所で目を見開いているときは、不安と緊張が入り交じり、警戒しているために注目して目を見開いていると考えていいでしょう。

 

このように周囲の状況も注視しながら、ワンちゃんの心理状況を読み取ることも大事な点となってきます。

 

2.口を閉じ、静観(身動きせず大人しい)している。

 

こちらも上記の1番に記載したように、ワンちゃんが何かに注意を払っている状況に変わりはないです。

 

しかし、大きく異なる点はこの口を閉じている状況にはポジティブな面はなく、ネガティブな状況にあるということです。

 

不安や緊張感から、周囲をいつも以上に警戒していることを表すボディランゲージとなります。

 

ワンちゃんがいつも通り口を開けている状況ですと、吐息や自分の鼻息で回りの音をしっかりと聞き取ることが難しくなります。

 

そのため、しっかりと口を紡ぐことで可能な限り自分から発される音を遮断し、周囲の音に耳を傾け警戒している様子になります。

 

周りの音や様子から身の回りに警戒をすることで、現在の状況を把握しようとしているボディランゲージとなります。

 

自分のワンちゃんがこのような様子に見て取れた時は、しばらくそっとしておくか、近くに寄り添い落ち着かせてあげることが肝要になってきます!

 


 

3.尻尾を下げている

 

ワンちゃんが尻尾を下げて、少し腰を落としている状況です。

 

この時、ワンちゃんの尻尾が下がり丸まっている様に見えます。

 

この時の様子から分かりやすいとも思いますが、見たままの通りワンちゃんは不安や恐怖を感じています。

 

初めて外に出てお散歩するときなど、臆病な性格のワンちゃんですと、初めて見る車や外の状況に不安を感じ、尻尾を丸めてしまうかもしれません。

 

また、人間に虐待を受けたワンちゃんも、私たちが近づくと同様のボディランゲージを見せることがあります。

 

このように周囲に対する不安から取るボディランゲージであり、また相手に対するネガティブな側面からの、

 

「降参します。」

 

といったような意味合いもあります。

 

愛犬がこのような様子に見えたら、周囲を観察し何に不安や恐怖を感じているのか推測し、その要因を取り除いてあげることが大事になってきます!

 

 

4.尻尾を上にあげて振っている

 

3の

 

「尻尾を下げている」

 

に記載した状況とは真逆で尻尾を上向きにし振っている状況です。

 

このような様子の時は、冒頭で述べたようにポジティブな時に見受けられるボディランゲージです。

 

ワンちゃんの気持ちが特に高ぶっている際は、尻尾のふり幅も比例して大きくなる傾向にあり、より興奮している状況にあるといえます。

 

実例をあげると、ボールを飼い主が手にしただけで

 

「投げてくれるの?」

 

「遊んでくれるの?」

 

といった期待や、おやつを手にしたとき

 

「それくれるの?」

 

「食べていいの?」

 

といったように期待からの興奮で、尻尾を大きく振ることがあるかもしれません。

 

しかしながら、冒頭で述べたように一概にすべての状況で尻尾を振っているときは喜んでいるとは限りません。

 

あくまで興奮している時に尻尾を振っているので、怒って興奮している時も尻尾を上にあげて左右に振る様子が見受けられることがあります。

 

このような時は、ワンちゃんは尻尾を振っているにも関わらず?みついてきたりすることがありますので、注意を払うことが必要です。

 

やはりこの時も、周囲の状況も顧みてワンちゃんの気持ちを考えてあげることが大切になってくるでしょう。

 

5.目を合わせない(そっぽを向いている)

 

一見すると、目を合わせてくれないことは怒っている様にも見えますがそうではありません。

 

ワンちゃんのこの状態は、

 

「あなたに敵意はありません。」

 

というボディランゲージになります。

 

ワンちゃんにとって目を合わせないことは、威嚇しない(攻撃的でない)様子を相手に伝えることで自分の身を守ることにつながっています。

 

つまるところ、その場を穏便にやりすごそうとするときに見せる仕草ですので、怒られているときに見せる仕草になります。

 

また、外で散歩している際に、他のワンちゃんとすれ違う時に同様の仕草を見せるようであれば、それは怖がっているのではなく

 

「あなたと仲良くなりたいです!」

 

というワンちゃんなりの近づき方というわけです。

 


 

6.前かがみになり、腰を上げている(尻尾を振っている時もある)

 

前かがみになり腰をあげている状態は、

 

「プレイバウ」

 

とも言われ遊びに誘っているボディランゲージになります。

 

「一緒に遊ぼう!」

 

「遊んでくれるの?」

 

と積極的に相手を誘い、また自分も楽しみたいという期待感に溢れているのです。

 

※お腹が痛いときに腰をあげるワンちゃんもいるので注意が必要です。

 

実例をあげますと、新しいおもちゃを目の前においてあげた時は

 

「これは何なんだ!」

 

と前かがみになったり、他のワンちゃんに近づいていき同様のボディランゲージを体現したりします。

 

特にやんちゃな子供時代に多くみられる光景かもしれませんね!

 

7.愛犬のボディランゲージまとめ

 

今回は一部紹介しましたが、もっと詳細にワンちゃんを観察してあげることで愛犬とのコミュニケーションをよりとれるようになるかと思います!

 

身体の姿勢からみてとるボディランゲージを多く紹介しましたが、耳の垂れ方や口元からもっと多くのことを読み取ることが可能です。

 

ここまで今記事を読んでくださったかたはお気づきかと思いますが、最終的に一番大事になってくることは、ワンちゃんたちがボディランゲージという形で伝えてくれているメッセージを飼い主が正しく読み取ることが肝要になってきます!

 

ワンちゃんたちといる時間は、私たち人間にもとてもポジティブな効果を与えてくれます。

 

今記事を参考に皆様と愛犬の信頼関係が向上するとともに、ワンちゃんとの幸せな人生が送れるきっかけになれば大変嬉しいです。

 

ご購読ありがとうございました。

 

 


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