愛犬の不思議な行動の理由を習性から解説|体を擦りつける・穴掘り・物を拾う・足を噛む4つの真相
愛犬が「何か変なことをしているな……」「あれって何を意味するんだろう」と思ったことはありませんか?敷いたばかりのトイレシーツに体を擦りつけたり、ソファの背もたれをガリガリと掘ったり。やめてほしいと思いつつも可愛くて、飼い主の心は忙しいものです。犬の習性を少しでも知ることで、愛犬のことをさらに深く理解できます。今回は犬の気持ちに一歩近づくために、いくつかの犬の習性を解説していきます。

犬の歴史とオオカミとのつながり
犬の先祖はオオカミという話は有名です。オオカミと遺伝子や骨が非常に似ていることから、犬が最も近い存在だと多くの科学者が発表しています。他にもインドオオカミ説・オオカミとコヨーテの交雑説・ジャッカル説・ディンゴやパリア犬など様々な説がありましたが、犬の起源にはまだ解明されていないことも多く、現在も研究が続いています。
人間と暮らし始めたのはいつ?
ある説では人間と暮らすようになったのはおよそ1万5000年以上前。あるオオカミが人間に近づき、狩猟の手助けをしたり、野生動物の危害から人間を守るなど協力関係を築いていったとされています。現在の愛犬の習性は、かつての先祖の行動の名残でもあります。
飼い主が「なぜ?」と思う行動の真相
習性@ 体を擦りつける
遥か昔、野生時代の先祖が自然界で生き残るための術のひとつでした。トイレ中は無防備なため、体を地面に擦りつけることで敵に自分の存在を気づかれないようにニオイを消していたのです。
他に考えられる理由
- 気に入ったもののニオイを自分の体につけたい
- 自分のニオイがなくなったことへの不安から擦りつけている
動物の嗅覚は人間の何千倍ともいわれるため、ニオイの管理は野生時代にとって生死に関わる重要なことでした。
習性A 穴を掘るしぐさをする
犬の先祖であるオオカミは掘った穴を巣として使い、子育てや暑さ・寒さをしのぐために活用していました。愛犬が寝る前に寝床をホリホリするのは、このオオカミ時代から引き継いだ本能によるものと考えられます。
他に考えられる理由
- 飼い主の気を引きたい
- ストレスが溜まり気持ちを落ち着かせようとしている
- 環境の変化やその他の不安な気持ちがある

習性B 物を拾ってくる
狩猟本能が関係しています。次にいつ獲物が手に入るかわからないため、捕まえたものをそばに置いておきたい気持ちが先祖から受け継がれています。木の棒を持ち帰る場合は、木のニオイや?み心地への魅力・独り占めしたい気持ちなども理由として考えられます。
注意が必要なこと
木の棒は噛んだ拍子に口の中を傷つけたり、破片を飲み込み内臓を傷つけることがあります。また外にあるものにはばい菌がついていることもあり、感染症のリスクもあります。得意げに運ぶ姿は可愛いですが、愛犬の安全のために近づかせない・隠すなどの対処が必要です。
習性C 飼い主の足を噛む
なぜか飼い主の足をかみかみしてくる愛犬がいます。子犬の歯が痒いためかと思いきや、成犬になっても続けることもあります。主な理由は以下の3つです。
足を噛む3つの理由
- かまってほしいから:以前噛んで遊んでもらえた経験から「噛めば遊んでもらえる」と学習している
- 自己防衛の反射:足が当たった時に敵と判断して反射的に噛みつく。特に寝ている時の足元に注意
- 狩猟本能:動いているものを止めようと反射的に噛みつく。特に小型犬に多い傾向がある
やめさせる方法
- 噛まれた時に足を動かさない
- 代わりに噛んでもいいおもちゃを与える
- 子犬の時から噛み癖がひどい場合は「だめ」ということをきちんと教える
- あまりにも強く噛んでくる場合は特に注意が必要です
犬の習性との向き合い方
人間と犬では体も癖も生活習慣も異なります。では犬は本能だけで何も考えていないのかというと、答えは「いいえ」です。犬も自分なりに考えて判断しています。飼い主同士が喧嘩していたら止めようとしたり、泣いていたら心配してくれることもあります。これまでの経験を元に学習し、自分で判断して行動しているのです。
犬はそれぞれ性格が違いますが、飼い主次第で性格の方向も変わります。すぐに覚えさせようとせず、時間をかけて教えることが大切です。人間と同じように教えることは難しいですが、一人と一匹として誠実に接していくことが鍵です。
まとめ:習性を知ることが愛犬理解への第一歩
この記事のポイント
- 体を擦りつける:野生時代にニオイを消して敵から身を守るための本能。不安やニオイをつけたい気持ちも理由のひとつ
- 穴を掘るしぐさ:オオカミ時代の巣づくりの本能。ストレスや不安が原因の場合もある
- 物を拾ってくる:狩猟本能による収集行動。木の棒は安全面から対処が必要
- 足を噛む:要求・自己防衛・狩猟本能の3つが主な理由。おもちゃで代用し、子犬の頃から正しく教えることが大切
- 習性を理解することで、愛犬からの信号を受け取れるようになります。根気よく、楽しみながら向き合いましょう
ご覧いただきありがとうございました。