愛犬のそれ、知りたくありません?犬の習性編
犬の習性
「何か変なことしてるな・・・」
「あれって何を意味するんだろう」
なんて思うことはありませんか?
私はあります。
例えば我が家は犬が何匹かいます。
ある子はソファの背もたれに向かってガリガリガリガリ穴を掘るようなことをします。
やめてくれ・・・
と思う反面、まあ可愛い・・・
という感情のせめぎあい。
飼い主の心は忙しいものです。
また別の子は敷いたばかりのトイレシーツに体を擦りつけます。
このように世の中の飼い主も犬の行動に疑問をもつことが多いはず。
犬の習性を少しでも知っていくことでさらに愛犬のことを理解できます。
「あれをしていたからきっとこうしてほしいのかも」
と直接会話はできなくても何かしらの信号を受け取ることができるかもしれません。
今回は犬の気持ちに一歩でも近づけるようにいくつか犬の習性について紹介していきたいと思います。
犬の歴史
犬の先祖はオオカミ、という話は有名です。
オオカミと遺伝子や骨が非常に似ていたことから犬が最も近い存在だったと科学者たちからも多数発表されています。
さらにはインドオオカミという存在も浮かび上がっています。
以前はオオカミ×コヨーテ、オオカミ×ジャッカル、ディンゴやパリア犬など様々な説がでていました。
犬の起源には未だ解明されていないことも多いようです。
現在でも研究は続いているため今後新たな情報が出てくることでしょう。
もしかしたら人間と親戚関係!?
なんてことも・・・。
なんて、夢は広がりますね。
犬の習性はかつての先祖の名残だったりもします。
当然初めから人間の愛玩犬として存在していたわけではありません。
彼らにも野生だった時代があります。
ある説では人間と暮らすようになったのはおよそ1万5000年以上前。
やはりこちらも先祖はオオカミとしてあげています。
あるオオカミが人間に近づき、狩猟の手助けをしてくれていたそうです。
また、人間に他の野生動物からの危害が及ぼうとするとその動物を追い払ってくれました。
こんなことやってます
先ほど述べたように我が家では敷いたばかりのトイレシーツに体を擦りつける、ソファを掘る以外にも飼い主の足元で寝る、前足で飼い主をチョンチョンと触ってくる、怒られると目を細めるなどいくつもあります。
他の子では大きい木の棒を拾ってきて家に持ち帰ろうとする、飼い主の足を噛むといった行動をする子もいるようです。
長い木の棒を運んでいる動画を何度か観たことがありますがとても得意げな様子で小さな口で咥え一生懸命運ぶ姿は可愛らしく応援せざるを得ないものでした。
これらも先祖から引き継いでいる犬の習性として実は意味のあるものだったのです。
真相
私たち人間から見た
「なぜ?」
と感じる犬の行動の理由をみていきましょう。
1,体を擦りつける
遥か昔犬の先祖の野生時代、自然界で生き残っていくための術の1つでした。
トイレ中は無防備ですから体を地面に擦りつけることで敵に存在を気づかれないように自分のにおいを消していました。
また、気に入ったもののにおいを自分の体につけたい、逆に自分のにおいがなくなったことに対する不安から擦りつけている行動、と別の理由もあげられています。
たしかに動物の嗅覚は人間の何千倍ともいわれていますから気を抜いていたらにおいですぐ敵に見つかってしまいますよね。
2,穴を掘るしぐさをする
犬の先祖ともいわれているオオカミは掘った穴を巣とし、その穴で子育てをしていました。
子育てだけでなく暑さや寒さから逃れたりすることにも使用していました。
犬が寝る前、自分の寝床をホリホリすることがあります。
オオカミ時代から引き継いでいる本能から穴を掘る仕草をしている可能性があります。
また飼い主の気を引くため・ストレスが溜まり気持ちを落ち着かせるため・環境が変わったりその他不安な気持ちがある時にもそのような行動をすることがあるようです。
3,物を拾ってくる
狩猟本能が関係しています。
次はいつ獲物が手に入るかわからないため、捕まえたものをそばに置いておきたい気持ちが先祖から残っているのです。
例にあげた
「木の棒を持ち帰ってくる子」
の場合、木のにおいや?み心地に魅力を感じて持ち帰ることがあります。
その他、自分のものにしたいから・独り占めしたいからなどで収集するようです。
しかし木の棒は噛んだ拍子に口の中を傷つけてしまったり、破片を飲み込み内臓に刺さって傷つけてしまうこともあります。
また、外にあるものですからばい菌がついていたりなど感染症にも気を付けなくてはいけません。
拾ってきたものを得意げに一生懸命運ぶ姿は可愛いですが、犬の為にも飼い主として対処も必要です。
近づかせない、隠してしまうなど愛犬のために行動することも時には必要です。
4.飼い主の足を噛む
あまり綺麗ではないですがなぜか飼い主の足をカミカミしてくる子がいます。
子犬の場合歯が痒いのかな・・・?
と思いますが成犬になっても同じことをしている、なんてこともあります。
理由として1つは
「噛めば遊んでくれる!」
と思っている場合です。
以前飼い主の足を噛んで遊んでもらったからまた噛めばかまってもらえるかもと学習してしまっているとまた同じ要求で噛むことがあります。
2つ目は犬に足があたりその足を敵と判断し、
「自己防衛で反射的に噛みつく」
時です。
人も同じで体になんの前触れもなく何かが触れると驚いて触れた方向を見ますよね。
特に犬が寝ている時は足元に注意しましょう。
3つ目は
「狩猟本能」
です。
動いているものの動きを止めようと反射して噛みつく、特に小型犬に多いです。
やめさせたい場合は足を動かさない、他の噛んでもいいおもちゃを与える、子犬の時に噛みグセが酷い場合は駄目だということをきちんと教えることも大切です。
あまりにも強く噛んでくる時は特に注意が必要です。
犬の習性との向き合い方
当然ですが、人間と犬では体も癖も生活習慣も何もかも違います。
人間は理性が常に働いていて何が駄目か、我慢するべきか瞬時に判断することができます。
では犬は本能だけで何も考えていないのか・・・?
と一緒に暮らしたことのない人の中には思う人もいるかもしれません。
答えは
「いいえ」
です。
犬も自分なりに考えて判断しています。
飼い主同士が喧嘩していたら止めようとしたり、泣いていたら心配もしてくれます。
それまで自分が経験したことを元に学習して、こうしているからこうなんだ!
と自分で判断して行動をしています。
犬はそれぞれ性格が違いますから個体差は勿論あります。
しかし飼い主しだいで犬の性格の方向もかわります。
よく耳に入る
「可愛いと思って飼ったけど全然言うことも聞かないで悪戯ばかりで手がかかるからやっぱりいらない」
と手放してしまう話です。
人間は赤ちゃんから成長し幼稚園、小学校、中学校と通い家族や学校の友達、先生と出会うことで少しずつ良いことも悪いことも学びます。
今私がこうして文章を打ち込んでいるのもその経験があったからできていることです。
しかし大人になった今でも分からないことは山ほどありますし学ぶ必要があります。
人間でもそういった状態ですから犬も同様にすぐに覚えさせようとせず時間をかけて教えることは当然です。
人間と同じように教えることは難しいですが、一人と一匹として誠実に接していくことが鍵なのではないかと考えます。
私たちの常識は通用しないので根気は必要ですが大切な我が子のために共に楽しみながら、一緒にいられる幸せを噛みしめながら沢山のことを愛犬に教えていきましょう。
ご購読ありがとうございました。
今回のお話「愛犬のそれ、知りたくありません?犬の習性編」の続き記事へ↓