犬のトリミングサロンのサービスと料金を解説|トリミング・グルーミング・スペシャルケアの違いと利用時の注意点
犬も遥か昔は野生で暮らしていた動物です。野生では爪が伸びても毛が絡まっても、手入れをすることはできません。犬がペットとして人間と生活するようになり、動物医療の進歩や食事の改善とともに、人間が手入れをするようになったことで犬の平均寿命はどんどん延びています。今回は犬の美容(トリミング)とはどのようなものか、その必要性や費用を解説します。

この記事の内容
犬の美容(トリミング)とは
ペットショップや動物病院にペットの美容室が併設されていることは珍しくありません。「ペットに美容室なんて必要なの?」と思われる方もいるかもしれませんが、犬の美容はかなり重要なものです。犬にとっての美容は単におしゃれをすることではありません。最近はネイルケアや泥パックなど人間さながらのメニューも展開されていますが、今回は必要最低限のお手入れについて解説します。
@ トリミング
トリマーという犬の美容師の資格を持つ方が、バリカンやハサミを使って犬の毛をカットします。シャンプーやカットで毛を整えるだけでなく、皮膚の健康状態の確認・耳掃除・肛門腺絞り・爪切りなどの基本的な手入れも行います。
毛玉ができると見た目の問題だけでなく、皮膚が引っ張られて常に痛みを感じることになります。また、自宅でシャンプーをしても完全に乾かすことは難しく、肉球まわりや耳・足の付け根などの乾き残しは皮膚病の原因になります。このようなシャンプーとカットを行うメニューがトリミングです。
料金の目安:6,000円?10,000円以上(犬種・毛の状態・店舗により異なる)
A グルーミング
グルーミングとは一言で言うと「手入れ」です。トリミングメニューに含まれることが多く、爪切り・肛門腺絞り・耳掃除・歯磨きなどのこまごまとしたケアを指します。飼育に慣れた飼い主であれば自宅で行うことも可能で、子犬の頃から慣れさせておくといいでしょう。サロンではトリミングメニューに含まれるほか、単品で対応してくれるところが多いです。
料金の目安:1項目あたり500円程度(店舗により異なる)
B オプションのスペシャルケア
サロンごとに特色を持たせたオプションメニューがあります。代表的なものを紹介します。
マイクロバブル(ナノバブル)
マイクロまたはナノレベルの小さな泡が出る特殊なシャワーや浴槽を使用します。毛穴の奥の細かい汚れをきれいに落とし、皮脂が溜まりやすい子やにおいが気になる子におすすめです。ただし汚れや皮脂をとってくれる一方で乾燥しやすくなるデメリットもあり、普段からフケのある子は利用を控えた方がよいでしょう。
料金の目安:1,500円?4,000円程度
パック(泥パック・トリートメント)
犬用のパックはシートパックではなく泥パックが主流で、ハーブ・クレイ・泡など種類も増えています。肌よりも毛のお手入れを目的としており、パック後は毛がフワフワ・サラサラになります。
料金の目安:3,000円?6,000円程度

サロン利用時の注意点5つ
人間の美容室と同様、犬のトリミングも予約が必要です。1頭にかかる時間は小型犬で1?2時間程度(デザインカットはさらにかかることも)。予約した時間にサロンへ連れていき、終わる時間に迎えに行くのが基本です。以下の注意点をあらかじめ確認しておきましょう。
注意点@ トリミング前のシャンプーはNG
トリミング前にシャンプーをすると過剰に皮脂を取り除いてしまい、皮膚トラブルの原因になることがあります。汚れが気になる場合はふき取りシートを使いましょう。
注意点A ワクチン接種の確認
ほとんどのサロンが利用条件として1年以内の狂犬病予防接種と混合ワクチン接種を求めています。狂犬病ワクチンは生後91日以上の犬に年1回の接種が動物愛護法で義務付けられています。接種証明を必ず持参しましょう。また、接種直後はシャンプーを控えるよう獣医師から指導がある場合があるため、接種から最低3日・理想は1週間以上の間隔をあけてください。
注意点B 老犬の場合は事前に相談を
足腰が弱ってきている老犬にはトリミングの1?2時間がとても負担になることがあります。状態によってはトリマーが途中で中止する場合もあります。老犬に合った手入れ方法をサロンと相談しながら検討しましょう。
注意点C 病気・疾患は事前に伝える
アトピー・アレルギー・腫瘍・傷などがある場合は必ず事前に伝えて相談しましょう。ノミやダニが寄生している場合は利用を断られることがあります。獣医師からシャンプーの指定がある場合は持参することもできます。
注意点D ヒート(発情期)中の利用は控える
避妊手術をしていないメスは年に2回ヒート(発情期)を迎え、陰部からの出血が見られます。この時期はにおいに反応したオスが興奮して暴れ出し、ケガや事故の原因となることがあります。ヒート中のサロン利用は控えましょう。
まとめ:犬の美容は健康管理の一部
この記事のポイント
- トリミング:シャンプー・カット・耳掃除・爪切り・肛門腺絞りなどを含む基本メニュー。料金目安は6,000?10,000円以上
- グルーミング:爪切り・肛門腺絞り・耳掃除・歯磨きなどの細かいケア。1項目500円程度から
- スペシャルケア:マイクロバブルや泥パックなどのオプション。皮膚の状態に合わせて検討する
- 注意点:事前シャンプーはNG・ワクチン接種必須・老犬は相談・病気は申告・ヒート中は控える
- 自宅でケアをする場合はきちんと手順を学び、処理残しがないよう心がけましょう
犬にとっての美容は単なるおしゃれではなく、健康に生活するために必要な手入れです。飼い主にとっても愛犬にとっても快適なサロンに出会えるといいですね。ご覧いただきありがとうございました。