愛犬のフードの選び方3つのポイント|元ペットショップ店員が食いつき・原材料・体への合い方を解説
フードを買おうとお店やネットで検索すると、あまりにも種類が多くてどれを選べばいいのか、うちの子にはどれが適しているのか迷ってしまうという方は少なくないと思います。今回はフードを選ぶ際のポイント3つをお伝えします。飼い始めて間もない初心者の方にぜひ読んでいただきたい内容です。

ポイント1:フードに求めるものを明確にしよう
フードの種類は膨大にあります。だからこそ「あなたがフードに求めるもの」を明確にしておくことが大切です。迷った時もそこに立ち返ればよいからです。あなたが選ぶフードは、大切な愛犬が毎日必ず食べるものです。まず大前提として考えるべきは愛犬が健康でいられるかどうかです。
私は過去にペットショップのスタッフとして8年ほど働いていました。その経験をもとに、よく耳にしたお悩みを4つに分けて紹介します。
よくあるお悩み@ 食いつきが悪い
「喜んで食べてくれない」「好き嫌いがある」というお悩みです。いくら体に良くても食べてくれないと意味がありませんが、食いつきが悪い原因の多くはフードではありません。
食いつきが悪い主な原因
- おやつをあげすぎてフードの時間にお腹が空いていない
- 人間の食べ物を与えて味の違いを覚えてしまった
- 運動量が足りずお腹が空かない
フードの種類や味を変えるより、まずおやつの量を減らしたり運動量を見直すことが先決です。ただし、チワワなどの超小型犬は嗅覚が弱く匂いを感じにくい場合もあり、その際は匂いの強いフードが有効なこともあります。また病気や体調不良が原因の場合はなるべく早くかかりつけの獣医師に診てもらってください。
よくあるお悩みA 太りすぎ・肥満予防
カロリーや脂質を摂りすぎているため、カロリー・脂質を抑えたフードを選ぶ必要があります。不妊去勢手術後の肥満予防にも同様の対応が必要です。
よくあるお悩みB アレルギー
アレルギーを持つ愛犬にアレルゲンを含むフードを与えると、アレルギー反応が出てしまう場合があります。何のアレルギーかわからない場合でも、アレルギーの原因になりやすい素材を使っていないフードが充実してきています。
よくあるお悩みC 犬種・年齢別のお悩み
プードルやチワワは膝蓋骨脱臼になりやすく、ダックスフンドは椎間板ヘルニアになりやすいとされています。そのような犬種に配慮したフードを選ぶことで予防効果が期待できます。加齢により体力や内臓機能が低下している場合は消化吸収の良いフードが必要になることもあります。
フードに求めるものを3つに絞るのがコツ
消化性・第一主原料が動物性たんぱく質であること・犬種対応など、条件は1つでなくて構いません。ただし多すぎるとすべての条件を満たすものを探すのが難しくなるため、優先順位をつけて3つほどに絞るとよいでしょう。
ポイント2:原材料を見極めよう
フードを選ぶには愛犬が健康でいられることが大前提です。残念ながら市場に出回っているものの中には粗悪な原材料が使われているものも珍しくありません。パッケージの表だけでなく原材料の欄も必ず確認しましょう。
原材料を見分ける最も簡単な方法は価格です。粗悪な原材料は安く仕入れられるため商品価格も安くなります。品質と価格はほとんどの場合比例します。グラムあたりの価格を比べてみてください。

おすすめは「ヒューマングレード」
「ヒューマングレード」とは人間が食べる食材と同じレベルの原材料で作られたフードのことです。値段は多少高くなりますが、愛犬の健康維持に大いに役立ちます。とにかく元気でいてくれればよいという方は、まずこの「ヒューマングレード」にこだわってみてください。
ポイント3:愛犬の体に合っているか確かめよう
条件に合い原材料も問題ないフードを購入できたとしても、個体によっては体質にフィットしない場合があります。見極め方はうんちの状態と皮膚・被毛の状態です。
うんちの状態で確認する
普段のうんちの硬さ・色・におい・量をよく観察しておき、フードを変えた時の変化を見極めましょう。良い状態のうんちはある程度の硬さがあり、持ち上げた時にシートにほとんど跡が残りません。穀物が主原料のフードであれば黄土色?茶褐色、肉類が主原料であれば濃い褐色?黒っぽい色が目安です。フードを変えた途端にゆるくなったり異様に臭くなる場合は体に合っていない可能性があります。
フードの切り替えは少しずつ行う
今までのフードから新しいものに一気に切り替えると、お腹が対応できずにゆるいうんちになることがあります。切り替える際は今までのフード:新しいフード=7:3の割合から始め、1週間ほどかけて徐々に変えていきましょう。
皮膚・被毛の状態で確認する
栄養状態の良い愛犬の被毛は適度な艶があり、さらりと柔らかいものです。ゴワゴワして艶がない状態は被毛に必要な栄養が行き届いていない可能性があります。フケが出ていたり逆に脂っぽい皮膚の状態も良いとはいえません。皮膚・被毛は体のいちばん外側にあり、栄養が行き渡る順番が最後になります。そのため皮膚・被毛の状態は栄養状態を把握する大きな判断材料になります。
まとめ:フード選びの3つのポイント
フード選びの3つのポイントおさらい
ポイント1:フードに求めるものを明確にする
食いつき・肥満・アレルギー・犬種や年齢別のお悩みを整理し、優先順位をつけて3つに絞る
ポイント2:原材料を見極める
価格を目安に原材料の質を判断し、「ヒューマングレード」を目指す
ポイント3:愛犬の体に合っているか確かめる
うんちの状態・皮膚・被毛を観察し、フード変更時は7:3の割合で少しずつ切り替える
ここでお伝えしたことはどれも、愛犬を飼う上で知っておきたい基本的なことです。少しでもフード選びの参考になれば嬉しいです。ご覧いただきありがとうございました。