ミニチュアダックスフンドの性格と飼い方育て方を詳しく解説
1.ダックスフンドについて
皆さんは、この犬種を聞いてまず何を思い浮かべますか?
「胴長短足」
おそらくこのような特徴的な容姿を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
今回は、ダックスフンドについて、実際に一緒に生活してみた感想なども含めて紹介していきたいと思います。
まず、その名前についてです。
ダックスフンドはドイツ原産の犬であり、ドイツ語で
”Dachs(アナグマ)”+”Hund(猟犬)”
つまり日本語に置き換えると
「アナグマ猟犬」
です。
アナグマと言っても、動物園で見かけるような人間よりも大きな熊ではなく、イタチやタヌキくらいのサイズ感で、イタチ科に分類される動物です。
ダックスフンドは巣穴にいるアナグマを狩るために、手足が短く改良されたと言われています。
ちなみに、ドイツ語読みの
”Hund”は”フント”
という風に発音が濁ることはありませんが、今回は馴染みのある英語読みを使用して
”ダックスフンド”
と記載させていただきます。
ダックスフンドといっても、実はサイズも毛質も色もさまざまです。
日本の中ではポピュラーな犬種なので、街中で見かけることも多いですよね。
中でも一番多いのが、ミニチュア・ダックスフンドもしくはカニンヘン・ダックスフンドだと思います。
国によっても規定が少しずつ変わってくるのですが、ミニチュアは5キロほど、カニンヘンは3キロほどで、カニンヘンの方がより小さなサイズ感となっています。
正直この2種類は見た目でほとんど差がないレベルだと思います。
それに対して、スタンダード・ダックスフンドと呼ばれる種類のサイズもあり、こちらは約10キロにもなるので、中型犬の部類になります。
なかなかお目にかかる事のできない珍しい種類と言えるでしょう。
さて、毛質に関しても
- ロングヘアー
- スムースヘアー
- ワイヤーヘアー
と3種類あります。
3のワイヤーヘアーは、例えばミニチュアシュナウザーのような、少しごわついた毛質で、個人的な顔の印象ですがおじいちゃんのような見た目をしています。
毛色は多くの種類があり、単色のものや2色混ざり合ったものなどさまざまです。
そして今現在でも、新たな毛色が生み出されているそうですから、一言にダックスフンドと言っても、まったく同じタイプの子はそう多くはないと言えるでしょう。
2.私が思うミニチュア・ダックスフンドの性格
私はミニチュア・ダックスフンドのいちごと暮らしています。
毛質に関してはロングヘアーのクリーム色です。
いちごはもともと保護犬ということも関係しているのか、かなり大人しく、ビビりで警戒心の強い性格です。
一般的には、友好的・甘えん坊・遊び好きと言われることが多いと思いますが、ここではあくまでも私が実際にいちごと暮らしてきた中で感じたことを記載したいと思います。
いちごは、基本的に人や犬に対して吠えたり威嚇することは全くありません。
ただ、家のチャイムが鳴ると、かなり大きな声で吠えます。
我が家はマンション住まいなのですが、他の住人による僅かな物音に対しても、吠えてしまう事がよくあります。
これはきっと警戒心が強いのだと思います。
それからドックランに連れて行っても、ほかのワンちゃんと走り回って遊ぶことはまずありません。
ほとんど興味を持たずに、私の後を常にひっついて回ります。
私が他のワンちゃんを触ったり、可愛がったりすると、間に入ってきて必死に阻止しようとしてきます・・・。
飼い主としては嬉しいですが、かなり嫉妬心が強いと思います。
家での過ごし方に関しても、基本的には寝ていることが多く、ボール遊びもすぐに飽きてしまいます。
これは年齢も関係しているのかもしれませんが、私が想像していたミニチュア・ダックスフンドの性格と、いちごの性格は180度異なりました。
犬はペットとして飼われるまでは、それぞれの特徴を生かして人間の手助けをしてくれていました。
狩りをしたり、大きな荷物を運んだり、それから警察犬・介助犬・牧羊犬のように今でも大事な役割を果たしている犬もいます。
ですので、それぞれの犬種の性格に特徴があるのはごく自然なことだと思います。
ただ、現在はペットとして飼われる犬がほとんどですし、犬種の特徴というよりかは、育った環境によって、それぞれの犬に個性がでてくるのではないかと思います。
3.ダックスフンドと暮らす上での注意点
前述したように、ダックスフンドは胴長短足です。
その姿はとても愛らしいですが、腰に大きく負担がかかるため、ヘルニアを発症することがよくあります。
とある記事によると、20%以上の確率ともいわれています。
いちごも保護犬として我が家に迎え入れてから、なんと2カ月ほどでヘルニアを発症しました。
いちごはミニチュア・ダックスフンド専門の愛護団体から譲渡していただいたのですが、預かりボランティアの皆さんはミニチュア・ダックスフンドについて非常に詳しく、ヘルニアに関しても色々と教えていただきました。
私自身かなり気を付けて生活していたのですが、ある日突然散歩中に
「キャン!」
と急に鳴いたので慌てて病院に連れていったところ、残念ながらヘルニアを発症してしまったのです。
初期の段階で獣医さんに診てもらう事ができましたし、幸いステロイドの服薬治療のみで、今は元通りの生活を送ることができています。
ただ、発見が少しでも遅れてしまったり、すでに症状が進んでいる場合だと手術を行う必要があり、もう二度と後ろ足を動かすことができなくなってしまう事もあります。
こうならないためにも、今現在私が生活する上で気を付けていることをいくつか紹介します。
まずは兎にも角にも、足腰に負担をかけないようにすることです。
例えば犬を抱っこするとき、人間の赤ちゃんのように縦向きで抱っこしてしまう方もいらっしゃると思いますが、これは絶対にNGです。
なるべく地面と体が平行、つまり4本足で地面に立っているような状態で抱っこすることが望ましいです。
それからSNSや動画サイトなどで、後ろ足の2本だけで立って前足をどこかに引っ掛けている姿や、その体制のままピョンピョンしている姿を見かけたことはありませんか?
とっても可愛らしい姿ですが、これも足腰に大きな負担がかかってしまいます。
生活環境ですが、フローリングの床などは滑りやすいので、フローリングの上にマットやカーペットを敷くなどする必要があります。
高いところから飛び降りたり、階段の上り下りもなるべく避けた方が良いと言えます。
それから太りすぎにも注意です。
いちごは小柄ながらも、かなりの食いしん坊です。
嫌いな食べ物は一切なく、フルーツや野菜、お肉など、なんでもおいしそうに食べます。
大好きなご飯やおやつを沢山食べさせてあげたい気持ちは山々ですが、そこは愛する我が子のためにグッとこらえています。
ヘルニアはダックスフンドが特に発症しやすいというだけであって、どんな犬種にもその可能性が潜んでいます。
病院に行くと、もちろんお金も時間もかかりますが、一番辛いのは犬です。
この記事が、一人でも多くの飼い主さんの目にとまり、愛犬との生活を見直す小さなきっかけになると嬉しいです。
4.ミニチュアダックスフンドさいごに
今回は主にミニチュアダックスフンドについて書かせていただきました。
やはり自分自身で飼っている犬種ですから、少しでもいちごのためになればと、これまで色々調べたり、詳しい方や獣医さんに話を聞くなどしてそれなりに知識も増えました。
特にヘルニアに関しては、我慢していることも、させていることも多く、大変だなぁと感じることはあります。
しかしながら、短い脚でしっぽをフリフリしながら一生懸命歩くその姿は、ミニチュアダックスフンドならではのものだと思いますし、他の犬種にはない魅力がたくさんあります。
私はこれからも、いちごが生涯幸せに過ごせるようにサポートしていきたいと思います。
ご購読ありがとうございました。
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