犬がご飯を食べない時の対処方法を加齢や病気などの原因別に解説!
第一章 加齢が原因で食欲が低下することがあります
健康な犬は食欲があるのが普通なので、あまりご飯を食べなくなった時はとても心配になります。
犬は7歳から8歳ぐらいになるとシニアの年代に入るので、加齢が原因で食欲が低下することが多いです。
歯周病や口内炎などの口腔疾患が原因で、食べる時に痛みや違和感を感じるため、食べる量が少なくなることがあります。
歯周病や口内炎は大変ポピュラーな病気ですが、口臭が強くなったり、よだれを垂らしている、フードを食べると痛がるなどの症状が見られることが多いです。
気になる症状が見られる場合は、動物病院の獣医師の口の中を診てもらうことで病気の診断が付きます。
歯周病は症状が悪化すると歯茎の腫れが見られたり、歯がぐらぐらして抜けてしまうことがありますが、痛みが強い場合は内服薬を服用したり、注射をしますが、症状が悪化している場合は手術を行い、抜歯をする必要があります。
抜歯をする時は事前に麻酔を行うので、施術中は痛みをあまり感じないですが、麻酔が切れると痛みが出るため、痛み止めや化膿止め、注射や点滴などを行うことが多いです。
抜歯をした直後はドライフードは食べられないので、ウェットフードなどの柔らかいフードを与える必要があります。
加齢と共に運動量が低下するので、代謝機能が下がったり、食べる量が少なくなることが多いです。
年齢を重ねると嗅覚、味覚などが鈍くなるので味や臭いを感じにくくなり、食欲が低下することがあります。
加齢と共に食べる量が減ってくるのは自然なことですが、年齢を重ねても筋肉や内臓、血液などを作るためにタンパク質、ミネラル、ビタミン、脂質などは必要です。
食欲が低下している時はウェットフード、セミウェットフードなどの嗜好性野高いフードを与えてあげましょう。
第二章 病気が原因で食べなくなることがあります
犬が食べない理由には加齢、ストレスなども要因になりますが、消化器系の病気、がん、慢性腎不全などの病気に罹っている可能性があります。
子犬や高齢犬は成犬に比べると体の免疫力が低く、消化器官がデリケートなので、胃腸の病気に罹りやすい傾向があります。
子犬や高齢犬は食べすぎ、消化不良、運動不足などが原因で下痢や軟便、便秘などに罹りやすく、あまり食べないことが多いです。
ご飯を食べないだけでなく、下痢や軟便、嘔吐などの症状が見られる場合は、早めに動物病院で診察や検査を受けておき、病気の診断をしてもらいましょう。
食べすぎが原因の場合は食事を抜いたり、内服薬や注射、点滴などで治療を受けることで改善しやすくなります。
子犬や高齢犬は消化器官が弱いため、消化吸収が良く、胃腸に負担の少ない小粒タイプのドライフード、ウェットフードなどを与えて上げることが大事です。
動物病院で内服薬が処方されるため、出された日数分は与えるようにしましょう。
犬がご飯を食べないと不安になることが多いですが、7歳以上の高齢犬の場合は心臓病、肝臓病、がん、慢性腎不全などの病気が原因でご飯を食べないことがあります。
がんや心臓病、慢性腎不全などの病気は、初期段階では自覚症状が少ないので、無症状のうちから血液検査、尿検査、検診などを受けることが大事です。
犬は生後半年を過ぎると繁殖が可能になりますが、オス、メス共に発情期に入ると食欲が低下することがあります。
異性を求めて鳴くことが多くなったり、体をくねらせたり、マーキングなどを行う場合は発情期の可能性が高いです。
発情期に入ると異性に興味が高くなるため、食欲が低下することがあります。
第三章 犬がご飯を食べない理由にはストレスがあります
犬は運動が好き、遊んでもらったり、かまってもらうのが好きなので、あまりかまってもらえない、雨天などで散歩に行けないとストレスが溜まりやすい傾向があります。
犬は散歩をしたり、外出をしたり、遊んでもらうことで満足感が上がりますが、欲求が満たされないとストレスになります。
仕事や家事、育児などで忙しい飼い主さんが増えているので、冠婚葬祭の予定が入ったり、残業などで帰宅が遅くなると愛犬にストレスが溜まりやすいです。
結婚式や親族のお葬式に参列をする時は長時間外出をするので、ペットホテルなどに預けることが多くなります。
犬はとても繊細なので環境が変わったり、狭いゲージの中で過ごしていると精神的なストレスを受けやすいです。
ペットホテル、ペットと泊まれる宿などを利用して、飼い主さんと離れていたり、慣れていない人に世話をしてもらうとストレスを感じることがあります。
ストレスが原因で食欲不振になり、ご飯を与えても食べないので悩むことが少なくありません。
日頃からペットホテル、ペット美容室、動物病院などで他の人に慣れさせたり、短時間の外出の時はお留守番をさせることで、社会性が身に付くので育てやすくなります。
ストレスが原因でご飯を食べないのは、一時的なケースが多いですが、フードに飽きている可能性があるので、別のメーカー、ブランドのフードを複数飼っておいたり、嗜好性の高いウェットフード、セミモイストタイプなどを購入しておくと良いでしょう。
普段食べているフードから、違うフードに切り替えた時も臭いや味に敏感な個体の場合は、あまり食べないことがあります。
警戒心の強い犬は新しいフードを食べないことがあります。
第四章 犬がご飯を食べない時の対処方法を教えます
健康な犬がご飯を食べない時は、いつも食べているフードの味、臭いなどに飽きてきたり、別のフードに切り替えた時は、臭いや味、食感などが変わるので食べないことがあります。
犬は嗅覚が敏感な動物なので、別のフードに切り替えてしまうと嫌がって食べないことが多いです。
一度に全部切り替えると食べないことが多いので、元々食べているフードに少しずつ新しいフードを加えて慣れさせる必要があります。
味や臭いに慣れてきたら、よく食べるようになるので少しずつ量を増やして完全に切り替えると良いでしょう。
慢性腎不全、糖尿病、心臓病、肝臓病などの持病があり、療養食を与えている人が多いですが、一般的なフードに比べると味が劣るのであまり食べないことが多いです。
療養食は豊富な種類があり、比較的味の良い商品が増えているので、病気が診断されたらいくつかサンプルを試してみると良いでしょう。
サンプルを試すことで愛犬の好みの味がわかります。
加齢が原因で食欲が低下するのは自然なことですが、食べる量が減ってくると栄養素が不足しがちです。
栄養バランスの良いウェットフード、セミモイストタイプ、半生タイプなどのフードは嗜好性が高いので食べさせると良いでしょう。
犬はペットホテルで宿泊をした時、ペットシッターに世話をしてもらうと、ストレスが原因であまり食べないことがあります。
神経質な犬の場合は普段から、動物病院、ペットホテル、ペットシッターなどに慣れさせることで、環境が変わってもご飯を食べるようになります。
子犬、高齢犬、成犬などは良質なタンパク質、ビタミン、ミネラル、脂質、糖質などが必要です。
あまり食べない時はトッピング用のフードを使用したり、おやつなどを少量与えてあげると良いでしょう。
果物を少量だけ与えるのもお勧めです。
犬がご飯を食べない時の対処方法まとめ
健康な犬は食欲があり、元気で活発なのが特徴なので、あまりご飯を食べないと不安を感じている飼い主さんがほとんどです。
犬はストレス、加齢、病気、フードを切り替えた時などに食欲不振になり、あまりご飯を食べなくなります。
加齢と共に代謝が落ちたり、運動量が少なくなると食べる量は減ってきますが、筋肉、骨、内臓を作るために栄養バランスの良いフードを与える必要があります。
いつも食べているフードに飽きてしまったり、別のフードに切り替えた時は臭いや味に慣れていないので食べないことが多いです。
ドライフード以外のフード類を揃えておいたり、運動不足気味の場合はドッグラン、散歩に連れていき、ストレスを軽減させる工夫が必要です。
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